ゴールを決めたとき、友達とふざけ合っているとき、あの花が咲くような笑顔と全く同じものだった。


ジワリと胸の奥に暖かさが広がって行く。


「洋二……洋二は誰のことが好き?」


あたしは思わずそんな質問をしていた。


アンドロイドなら、きっとあたしの名前を呼んでくれるはずだ。


そう思っていたのに……。


「優奈だよ」


目の前にいる洋二は躊躇することなくそう言ったのだ。