「あ、そうだよね……」


2人がうまく別れたとしても、あたしが悪者になったんじゃ意味がない。


洋二に嫌われてしまったら、付き合うこともできなくなってしまうかもしれない。


「そんなに慌てて行動しなくても大丈夫だって」


雄大がそう言い、お菓子を口に運んだ。


「のんびり待ってても、チャンスは回って来る」


「そうかな……?」


あたしは小さな声でそう呟いたのだった。