洋二は無理をして優奈と付き合っているのかもしれない。


「それならさ、あたしたちが別れる口実を作ってあげたらいいじゃん!」


ふと閃いて、あたしはそう言った。


「別れる口実をつくる?」


成美が首を傾げる。


「うん! 優奈を呼び出して嫌がらせするの。洋二と別れろって。そうすれば、洋二はきっと優奈から離れるよ!」


「それはそうかもしれないけど、そんなことをしたらあたしたちが悪者になるよ?」


成美がしかめっ面をしてそう言った。