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予定通り、2人はあたしの家に来ていた。


と言っても届くかもしれないと思って呼んだだけなので、さっきから音楽を聞いたり漫画を読んだりと好き勝手している。


「あの2人、本当に分かれそうだよな」


漫画を読んでいた雄大がふと顔を上げてそう言って来た。


あたしはお菓子へ伸ばしかけた手を止めて雄大を見た。


「あの2人って?」


「洋二と優奈に決まってんだろ」


「それ、あたしも思ってた。あの2人は絶対に別れるよね」