2人が混ざって、あたしたち3人は洋二を取り囲むようにして暴行した。


殴る、蹴る、殴る、蹴る。


抵抗しない洋二を見ていると余計にイライラしてきて、暴行を加える手に力が入る。


相手が抵抗すれば、相手が嫌だと言えば、あたしたちは止まることができたかもしれない。


けれど目の前にいる洋二はやっぱり人間らしさが欠落していて、ダメだった。


自分たちの暴力を止める方法がどこにもなかった。


気が付けば洋二の腕が取れて、いくつもの配線が飛び出していた。


洋二は倒れてほほ笑んだまま動かなっくなっていた。