「なんで優奈なんかと付き合うの」


そう言い、あたしはアンドロイドの洋二の頬を叩いた。


「そうだぞ、お前の事を本当に好きなのはカレンなんだからな」


雄大が後ろからそう声をかけてくる。


「洋二って以外と見る目がないんだよね」


あたしはそう言い、また洋二の頬を叩く。


明日も明後日も、教室で幸せそうな2人を見なきゃいけないのかと思うと、手が止まらなくなっていた。


何度も叩いて叩いて、その音が周囲に響く。