優奈の机の中を確認すると、教科書やノートはすべて持って帰られているのがわかった。


あたしが何度か切り刻んでやったから、警戒しているのだろう。


それならロッカーだ。


教室の後ろに置かれているロッカーの前に立ち、優奈のロッカーを開く。


そこには体操着と体育館シューズが置かれたままになっていた。


それを見てニヤリと笑うあたし。


さすがにここまでは持って帰っていなかったようだ。


あたしは体操着を取り出してロッカーの上に並べた。


今日はこれを切り刻んでやろう。


その後焼却炉に捨ててやる。