成美の言葉にあたしはムッとしてしまった。


次のアンドロイドが届くかどうかわからないし、本物じゃないのだから。


「それにさ、いつまで続くかなんてわかんないじゃん?」


成美は指先で髪の毛をいじりながらそう言った。


「そう?」


「そうだよ。見なよ、あれ」


そう言われて見たくもない洋二と優奈へ視線を向ける。


洋二は相変わらずマスクをつけていて、表情がイマイチわからない。


けれど、優奈の方は幸せそうだ。


「見方によっては優奈の独り相撲って感じじゃない?


「そうかな? よくわかんないけど……」