『あ、はい、失礼致します。』

指差された所に座る。
本当にステージで踊っていた人たちなのかと疑うくらい怖い。


「じゃあ自己紹介して」


『1組の鈴木梨乃です。よろしくお願いします。』

「俺は部長の瑞樹。あのスマホいじっている奴が裕也、最初君に話しかけた奴が遼。俺らが3年。眼鏡が啓太、お菓子食べてるのが颯。この2人は2年。」

一気に名前を言われてもバカな私には覚えられるかは不安で。それでも呼び間違えなんて起こせないから必死に頭の中で名前を繰り返す。部長さんが瑞樹先輩、顔が小さい裕也先輩……。


「俺らは認めたわけじゃねえから。」

眼鏡の、啓太先輩が言った。



そっか、だよね。はやく認めてもらえるよう頑張らないと。