「…大丈夫だよね。
うん…明日、聞いてみるよ。」


できる限り微笑んで、友達と別れた。







次の日、
朝から悔しいくらいの快晴だった。

同じ時間に家を出た。
エレベーターの前で、優がこちらに歩いてくるのが見えた。




「あっ…優…おはよ-...」

一緒にエレベーターを待つ。

「…はよ」


けだるそうな返事。

いつものことなはずなのに、
今日はこの沈黙が重かった。


「あっあのさ...」

優はこちらに目を向ける。

目が合わないように、なんとなくそらしながら聞いた。



「優っ
昨日ね、愛美に聞いたんだけどね…

…なんとか学院の女の子と歩いてた??」




「…」




そこまで言い終えたはイィが、
返事もなければ
続きがあるわけでもない。


エレベーターが来て乗り込むとき、
やっと優が口を開いた。



「…だったらどぅなわけ??」





あまりにも冷たい言葉。

少しでも期待してた自分がバカみたい。


その一瞬、頭は凍り付いたのに、
体は勝手に明るく努めていた。


「…そっかぁ!!
優にもそんな人が出来たのか~