「…百合子さん、簡単なお茶会があるのですが…
ご一緒にいかが??」



ここは礼想女学院。
女の子なら誰もが夢見る名門校。



しかも私、園田百合子は
その中でも「特級クラス」という
いわゆる、札付きのお嬢様方のクラスの一員だ。




この学校で言う“簡単なお茶会”とは、
俗に言う“合コン”みたいなことだ。




お嬢様がそんなことしてるなんて
世間体が悪いから、こう呼んでるだけ。









「…結構ですわ。」


そんな軽い女と思わないで!!


…なぁんて言ってみたいけど、今まで
彼氏…なんて呼べる人は愚か、
男友達すらいなかった。


まぁ、幼稚園から女子校だし。



だから正直、そんなところに行って、恥をさらしたくない。





それともうひとつ…
あたしには…




「百合子さん、今回は人数不足で困っていますの。
それに百合子さんが来て下さったら、とても嬉しいですわ。」




どうせ建前だけ…
なのはわかってる。

けど、クラスメートに頼らなれると嫌とは言えない私。






「…今回だけ…ですわよ??」