あたしの言葉の少し後、
あたしはやっと優の腕から解放された。
心臓がまだうるさい。
「…優??
誤解って…??」
「だから…園田のこと」
……園田…??
ちょっと考えて、ようやく愛美の話してた女の子のことだと気づいた。
「…でも…」
でも、優が女の子と歩いてたなんて…普通じゃない。
それとも…
高校生になって変わっちゃったのかな…
あたしの知らない…優になっちゃたのかな…??
「…なんつーか、
俺の幼なじみは…お前だけだから、」
ぶっきらぼうにそう言うと、
あたしの頭をポンと叩いて、駐輪場へ歩いていった。