次の日の学校。
始業ベル5分前。
みんながだいたい揃ってきたくらいのとき、
人の波に押されるように、未衣が入ってきた。
「未衣。おはよ!!」
わざと明るく言ってみるが、未衣のうなだれた肩を見た途端、嫌な想像が頭を巡った。
「…!!あっ!!愛美!!おはよ~☆」
…ホントは元気ないくせに。
未衣のカラ元気は普通の人にはきっと見破れない。
長く付き合ってるあたしでさえ、たまにわからないときがあるくらいだ。
でも今日のは、隠せないくらいのショックだったってこと??
…唐木田くんになにを言われたの??
…まさか2人は本当に付き合ってたとか??
あたしの頭ん中にはたっくさんの疑問がうまれたけど、
声には出せなかった。
「なぁに難しい顔しちゃってんのォ??」
昼休み、ニコニコ顔で近づいてきたのは、未衣だった。
「愛美…お昼たべる??」
「…うん、」
なんて切り出したらイィかわかんないし、
ニコニコしてるから、余計聞きづらかった。
とりあえずココじゃだめだ。
「…今日久しぶりに外行かない??」
「おっ!!いぃねぇ!!」