読み終わった途端、涙が出て来た。


樹と付き合うことができたあの時の気持ちが蘇る。


もしも、手紙に返事をするなら、



樹の好きな所今でも変わらないよ。

オムライスは美味しいよ。



あぁ、樹がいつものように迎えに来てくれたんだね。


ごめんね、16歳の私、樹はもう迎えに来てはくれないの


樹は元気じゃないの、


私も元気じゃないの、


私の世界にはもう色がないの、


樹がカラフルにしてくれた世界はもうないの、






だって、


大好きな彼はもういないのだから…。