『俺の事、ほんとに大好き、だなー。』


冗談ぽく言う彼。


『…ほんとに、好き。』


冗談にはできないくらいの、好きを伝える。



『…会いたい?』

『ん。会いたい。』

『そっかー。じゃあ、カギ、開けてくれる?』

『…え?』



夜中に、


疲れた身体で、


車を飛ばして会いに来てくれた彼を、


これ以上好きにならない、なんて出来なかった。