バン







父さんを狙って発砲された球。









「ごめんな」









父さんは一言だけ俺にいって息を引き取った。最後まで母さんを守ったんだ。










「嫌、あなた? なんで私を庇ったの? 嫌よ!!」








「ハッハッハ お前のやることは目に見えてるんだよ! 花奈、これでお前は俺のモノだよなぁ?」








「馬鹿言わないで。」







母さんを助けないと。父さんはもういない。ここに蓮もいない。








俺がこいつ、桐谷組の組長を倒せば・・・
相手は父さんと戦っているから手負いだ。子供の俺でも相手になるかもしれない。









『母さん、下がって。』







「おうおう、ガキが殺るつもりか?」






俺は答えずにこいつに向かっていく。







『ッツ』