「あなたに関係ないでしょ。早く子供たちを解放して。」








母さんが鋭くいう。こいつと母さんは昔の知り合いだ。俺もまだ、詳しくは知らない。









「まさかお前らから俺に手を出してくるとはな。あれはあと数年も経てばいい玩具になる。」










『人をものみたいに扱うな。』











「ガキが一丁前なこと言いやがって。お前の優しさがこの状況を作り出してるの、理解してんのか?」








『こんな奴にあの子が捕らわれてていいはずがない。』






「ふーん。 お前はまだ闇を知らないだけだ。優しさなんてあっても誰も救えない。求められるのは力だけなんだよ!」






父さんは母さんを守っていてすでにボロボロだ。俺から父さんへと視線をずらした。








「時間稼ぎにしてはなかなか上手かったな。だが。お前はここでみてろ。お前にとっては地獄をな。これで花奈は永遠俺のものだ。」