次の日の朝。iPODに落とした曲を聴き

心臓が一回りも大きくなったように ドクリ と 動いた。



ああ。この曲。度々耳にして 惹かれて 誰の曲か探していた。



直紀は何故この曲を あたしに選んだのだろう?

あたしの探し物を知っているはずがない。



― アナタをずっと みている ―



切ない恋の歌と 直紀があたしの名を呼ぶ声 鳴り止まない心臓の音

ずっと耳の奥で響いていた。



もう 悪あがきは出来ない。もう とっくに落ちていたんだ。