「ってなわけで光輝と別れちゃったんだよね〜。それでさっき片山くんから光輝の名前出てきたら思い出しちゃって、いきなり泣いちゃってごめんね。」


気付いたら全てを話していた。
再会して間もない片山くんになんで話せたんだろう。いや、会って間もないからこそ話せたのかもしれない。


「ううん。俺こそデリカシーなかったね。ごめん。そっか、光輝と…。辛かったよね。話してくれてありがとう。」


全然悪くないのに謝ってくれて、優しい言葉をかけてくれる…片山くんはどこまで親切なんだろう。


「片山くんに話聞いてもらえたらスッキリしたよ〜ありがとう。光輝のことは自然に思い出になるように頑張るよ!あんな形で逃げて来ちゃったし、姫野さんともまた話さないとな〜。」


「………姫野さん?ねぇ、一ノ瀬さんて確か○○大学だったよね?」


突然、片山くんが考え込みながら私に聞いてきた。