「そうね、颯馬、瞳で何を語りたいか悟るのよ、きっとMiss Aはあなたに何らかのサインを送ってるはずよ。」
愛理ちゃんは
「私は用事を済ませてくるわ。」
と言っていなくなった。
瞳からのサインね。
難しいなあ。
颯馬はMiss Aが誰だか分かっていないのね。
私の伝え方が間違っているのかしら??
そうよ、私は颯馬が好き。
決して凄くカッコイイわけじゃないけど、優しくって、私を支えてくれる。
生徒会長の秘書としても頑張ってくれてる彼が大好きだ。
でも、恥ずかしくって、Miss Aって書いた。
彼全然分かってないわ。
これは、ヒントをあげる必要がありそうね。
そろそろバレンタインだし、バレンタインに気づいて貰うのも手だわ。
その前にヒントをあげる。
Dear 颯馬
私はあなたのそばにいます
お願い、私に気づいて
Miss A
そう書いた。
Miss Aからの2通目を受け取った。
そばにいるってことは、クラスメイトかな?
それか、生徒会メンバーか。
誰なんだろ?
女の子の視線なんて意識したこともない。
だって、俺騒がれるの嫌いで、ダテメガネ掛けてるし、それだから、女の子にモテないもんなー。
顔だけで見て欲しくないしね!
だから、ダサくても構わない。
そう思う。
でも、ダサい俺に誰が告白するかな?
やっぱりMiss Aは本当の俺を知っている?
または、イケメンを狙っていない女子なのか?
彼は気づき始めてるみたいね。
颯馬は、ダテメガネかけて、ブサイクに見せてるけど、本当は凄くイケメン。
だんだん気づいてくれてるのが嬉しくて、颯馬を見つめちゃう。
先生とかに気づかれないように盗み見ちゃってる。
そろそろ3通目書こうかしら。
Dear 颯馬
今日はあなたのハートを盗みます
0501にいらっしゃい
Happy Valentine
Miss A
3通目を貰った。
もう誰だか分かった。
可愛いことしてくれるじゃん。
俺だけが知ってる彼女の可愛さ。
場所も暗号化されてるけど分かった。
05は5階、01は1番って意味だから。
放課後が楽しみだった。
「愛理ちゃんは誰かに渡すの?」
「内緒よ。」
「えー、ケチー。」
だなんて会話が聞こえた。
楽しみにしてるよ放課後を!