ごめんなさいのLoving you



ごめんなさい

あなたのことが好きです。

私を探して下さい


Miss A



そう書き綴る。
そしてそのラブレターをこっそり靴箱に忍ばせる。




俺の靴箱に不思議な手紙が届いた。

Miss Aって誰?


そんなこと考えてたら、


「こら、ぼーっとしない。」


藤崎愛理(ふじさきあいり)。
学園1美少女で、成績優秀な生徒会長。

「ねー、愛理ちゃん、Miss Aって誰だと思う。」

「うーん。あ、颯馬、ラブレターでも貰ったの?」

「うん。一応ね。誰が俺を好きなのか分かんなくて困ってるの。」


ちゃんと名前書いてよ。
俺返事出来ないじゃん。


「そうね、颯馬、瞳で何を語りたいか悟るのよ、きっとMiss Aはあなたに何らかのサインを送ってるはずよ。」


愛理ちゃんは

「私は用事を済ませてくるわ。」


と言っていなくなった。


瞳からのサインね。
難しいなあ。




颯馬はMiss Aが誰だか分かっていないのね。
私の伝え方が間違っているのかしら??

そうよ、私は颯馬が好き。

決して凄くカッコイイわけじゃないけど、優しくって、私を支えてくれる。

生徒会長の秘書としても頑張ってくれてる彼が大好きだ。

でも、恥ずかしくって、Miss Aって書いた。


彼全然分かってないわ。
これは、ヒントをあげる必要がありそうね。

そろそろバレンタインだし、バレンタインに気づいて貰うのも手だわ。

その前にヒントをあげる。



Dear 颯馬

私はあなたのそばにいます

お願い、私に気づいて

Miss A


そう書いた。


Miss Aからの2通目を受け取った。

そばにいるってことは、クラスメイトかな?

それか、生徒会メンバーか。


誰なんだろ?

女の子の視線なんて意識したこともない。

だって、俺騒がれるの嫌いで、ダテメガネ掛けてるし、それだから、女の子にモテないもんなー。



顔だけで見て欲しくないしね!

だから、ダサくても構わない。
そう思う。

でも、ダサい俺に誰が告白するかな?

やっぱりMiss Aは本当の俺を知っている?

または、イケメンを狙っていない女子なのか?



彼は気づき始めてるみたいね。

颯馬は、ダテメガネかけて、ブサイクに見せてるけど、本当は凄くイケメン。

だんだん気づいてくれてるのが嬉しくて、颯馬を見つめちゃう。

先生とかに気づかれないように盗み見ちゃってる。

そろそろ3通目書こうかしら。

Dear 颯馬

今日はあなたのハートを盗みます

0501にいらっしゃい

Happy Valentine

Miss A