「なあ。ほんっとうに俺?」
彩加や小林に何度もそう問い詰め、私が告白したことが2人にバレたところで私は真っ赤な顔で崎口の頭を思いっきりひっぱたいた。
「ばかじゃないの!普通そういうこと聞く!?」
「白井が逃げるからだろ?なに?マジなの!?」
鈍感で天然にも程がある。
もうその場で顔を隠して彩加に慰めてもらうしかできなかった私の代わりに、普段は無愛想で冷たいはずの小林が流石にフォローをいれてくれた。
「ぜんっぜんわからなかった」
そういった崎口に返事を貰うことはせずに2月に入って、丁度タイムリーな行事に女子が色めきたった。
「彩加は作る派?」
「一応。今年も作るけど、交換する?」
「するー、食べるー。でも、何作ろう。チョコってもう被りまくりだよね」
いつものように彩加の席でそんな相談をしていると、昼休みの途中からずっと寝ていた崎口が顔を上げた。
そして目があってふと、思ったときには口が開いていた。
「・・・崎口さ、バレンタインってあげたら、もらってくれるの?」
私の突然の言葉に、驚いたのは寝ぼけていた崎口よりも見守っていた彩加かもしれない。
それでも、寝ぼけていても十分にびっくりした崎口は、
少しむせてから真っ赤な顔をして、は!?と聞き返した。
その反応で、今更に恥ずかしくなって顔を背けると、
「いや、くれるんなら、もらうけど…」
と、照れた返事が聞こえて、彩加の机に顔を伏せた。
いたたまれなくなって席を立った崎口がいなくなってから、彩加が溜息をついた。
「なんなのあんた達。さっさとくっつけば?」
「簡単に言わないでよー」
自分でもやってしまったとは思った。
だけど、崎口の返事はまんざらでもない気がして、ちょっと、いやかなり舞い上がった。
彩加や小林に何度もそう問い詰め、私が告白したことが2人にバレたところで私は真っ赤な顔で崎口の頭を思いっきりひっぱたいた。
「ばかじゃないの!普通そういうこと聞く!?」
「白井が逃げるからだろ?なに?マジなの!?」
鈍感で天然にも程がある。
もうその場で顔を隠して彩加に慰めてもらうしかできなかった私の代わりに、普段は無愛想で冷たいはずの小林が流石にフォローをいれてくれた。
「ぜんっぜんわからなかった」
そういった崎口に返事を貰うことはせずに2月に入って、丁度タイムリーな行事に女子が色めきたった。
「彩加は作る派?」
「一応。今年も作るけど、交換する?」
「するー、食べるー。でも、何作ろう。チョコってもう被りまくりだよね」
いつものように彩加の席でそんな相談をしていると、昼休みの途中からずっと寝ていた崎口が顔を上げた。
そして目があってふと、思ったときには口が開いていた。
「・・・崎口さ、バレンタインってあげたら、もらってくれるの?」
私の突然の言葉に、驚いたのは寝ぼけていた崎口よりも見守っていた彩加かもしれない。
それでも、寝ぼけていても十分にびっくりした崎口は、
少しむせてから真っ赤な顔をして、は!?と聞き返した。
その反応で、今更に恥ずかしくなって顔を背けると、
「いや、くれるんなら、もらうけど…」
と、照れた返事が聞こえて、彩加の机に顔を伏せた。
いたたまれなくなって席を立った崎口がいなくなってから、彩加が溜息をついた。
「なんなのあんた達。さっさとくっつけば?」
「簡単に言わないでよー」
自分でもやってしまったとは思った。
だけど、崎口の返事はまんざらでもない気がして、ちょっと、いやかなり舞い上がった。