「……うまい」

「ほんと?良かった!」

「珱華姉ちゃん!おいしぃ。」

「だよな!快斗くん、これ美味しいよな!中嶋、料理人になれるよ!」

「そんなことないよ。でも、ありがと。」

美味しそうに食べる大宮くんの笑顔で、周りの色がパッど明るくなったように思えた。

「ごちそうさま!」

「お粗末さまでした!」

プルルルル
大宮くんがスマホを取り出して電話に出ると慌てて上着を取り、電話を切った。

「悪い!もう行かねーと」

「いいよ、いいよ。快斗お見送りに行こっか?」

「うん!」