私は、快斗と夕暮れに照らされる道を歩いてスーパーに行った。

(ひき肉はあったから、コーヒーゼリーともやしとワカメと……)

ガコンッ
安いものを次々とカゴに入れていく。

ピッ
レジで精算し、袋に買ったものを入れていった。

その時、気づいた。

「快斗がいない!」

レジで精算するとき、快斗の手を離していた。

「快斗ー!快斗ー!どこー!お姉ちゃんだよー。」

何度も快斗の名前を呼んだ。
迷子預かり部屋にも行った。
でも、いなかった。

「快斗くんならいるよ。」

私の後ろで、聞いたことのある声が聞こえた。急いで、振り向いた。快斗がいる!

「快斗!」

私はめいいっぱい広げた腕で快斗を抱きしめた。

「ありがとう!大宮くん!」

そう、快斗を連れてきてくれたのは、大宮くんだった。