通坂くんが転校してき3ヶ月が経とうとしていた。

1日のほとんどの時間を一緒に過ごしているからか、今では欠かせない存在になっている。

遥では変わりにならない存在。

遥は何年もかけて仲良くなったけど、通坂くんとは数ヵ月でここまで仲良くなっていた。


これは運命なの?


ふと乙女チックな言葉が頭をよぎる。

柄じゃないって私!

つい手元にあった紙をぐしゃぐしゃに掴んでしまった。

「ちょっと?!」

通坂くんに強く手を握って止められる。

「あ、ごめん。」

通坂くんは私の手を握ったまま、悲しげに呟いた。

「遥に彼女がいたのがそんなにショックなんだ…。」