放課後。

通坂くんと遊びに行った。

ゲーセンの帰り。クレープを並んで食べていた時だった。

「あの人、通坂隼真じゃない?」

「あれ彼女?彼女いたの?」

後ろから声がした。

女の子たちの声だ。

私たちはすぐにその場を立ち去った。

この時、相手が人気俳優であるという現実を、突きつけられた気がした。