通坂くんは私たちと同じクラスになった。

お母さんが話をつけといてくれてたらしく、席は遥の隣だ。

「通坂 隼真です。」

と自己紹介した瞬間に、一気に教室がうるさくなった。

「マジ?!やば!超かっこいい!」

クラスの女子たちが騒ぎ出す。

それに通坂くんは

「高校生活を満喫したいから、極力秘密にして欲しいんだ。」

と、王子スマイル。

男子もふくめたクラス全員が悲鳴をあげた。