6年生の修学旅行。


夜になると、女男関係なく始まるのは、恋バナという下らないものだ。


「なぁなぁ!」


馬鹿な男子が俺の寝ていた布団の隣に並んで肩を近づけてきた。

それに少し眉に皺を寄せて、少し距離を取って、


「なに?」


と。ため息混じりに応えてやると、


「藤島って、千波とつきあってんの!?」


あぁ。またかって。
ため息を、またひとつつく。


「付き合ってないけど?」


だから、なに?って、少しキツめに言うと、わかった!ありがとう!って男子は布団の上で何やら円になっている男子の輪に突っ込んでいった。