ナミもリサも「あー、たしかに。」と私に同調する。

「きゃはは」というカヨの声が私の頭に響いた。


「なにそれ!面白そう!!」

ヤンチャなそぶりでワクワク顔を覗かせるカヨに、椅子に座ったまま笑みを浮かべていたマリが雑誌を渡した。


「はい。」


カヨは何の迷いもなくその雑誌を受け取り、教室の窓際隅っこの席にタタタと駆けていく。


「あの子は暗いから。私も好きじゃないの。」


マリが私を見てニッコリ笑う。

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私も?



「ねぇ!幸田さん!この服の中でどれが一番好きー?」



遠くで、カヨの無邪気な声が聞こえる。