マリは一番大事なのは高い美意識を持つことだと言う。
次に勉強。バカは誰にも相手にされないと言う。
次に愛嬌。どんな人でも笑ってればそれなりに生きていけると言う。
その通りだと思った。私はマリを尊敬していた。
マリの友達として選ばれた私達4人が、それなりに容姿に恵まれているのは、きっと偶然じゃない。
「友達は選ばなきゃね。自分と合うかどうか。大事なのはこれだけ。」
マリはそう言うけど、だとしたらマリはブスとは気が合わないと決めつけているんだと思う。
でも実際そうだった。
だってそうでしょ?
私達が教室の真ん中の席でファッション雑誌開いてる中、教室の隅ではスマホゲームに明け暮れる男子、アニメや声優の話で盛り上がる女子。
合わないでしょ?
それくらいなら私でも理解できる。
仮にほら、あの教室の窓間際端っこ。下を向いているだけの彼女に、今見てる雑誌を持っていって『どの服が好き??』って聞いてみようか?
何も答えないに決まってる。
ただオドオドして、『あ、、、えと、、、』で終了。
あーゆう子は上手く生きていけない。
ねぇ、マリ。そう言うことでしょう?