私はコクリと頷いた。
でも文美ちゃんには心配かけたくなくて「大丈夫だから」と言った。
「でも、あお…」
『お昼の途中失礼します。1年4組の優月葵さん。三倉(ミクラ)先生がお呼びで
す。職員室にお越し下さい』
放送が文美ちゃんの言葉を遮った。
「文美ちゃんごめんね。呼ばれちゃった。また後でね」
「うん。分かった」
まだ何か言いたげな感じの文美ちゃんだったけど、それ以上は言ってこなか
った。
私は急ぎ足で職員室に向かう。
ートントン
「失礼します。三倉先生いらっしゃいますでしょうか」
ノックをし職員室の扉を開け三倉先生を探していると、三倉先生がポスター
が入ったダンボールを持ってきて、これを2年1組に届けるように言われた。
わぁ…結構重たい…。
1000枚は入ってそうなポスターがダンボールにギッシリ入っていて、フラつ
きながらもなんとか職員室を出た。