でも、この世界が甘いものじゃないのは春を見ればわかる。

「覚悟は、春のことが好きだって気付いたときからあります。春が、私のことを嫌いになるまではずっと春の側に居ます。支えます。愛します」

「ふふっ…春、秋、翔くん入ったら?寒いでしょ?」

「へ?」

襖に視線を向けると春と秋さんと、パパが立っていた。