風が吹いて桜の花びらが敷いたばかりのシートの上に落ちる。


「今年もここは、綺麗に咲いてるね」

そう言ったのは、莉奈。

「ほんと…」

シートの桜を払い、私たちは座った。

「それよりも春彩くんよく寝るね」

「ほんと…私に似たのかな?」