しばらく歩くとほんと汚い焼鳥屋が有った

雪に見せないように通り過ぎようと思ったが目ざとく見つけた

「一義さんあたしあそこがいいです」

「そうとう汚いよ、病気になるかも」

「オーバーですよ、入りましょう」

雪は世間知らずだから、場末の焼鳥屋のきたないの知らないんだよな

店にはいった瞬間店のきたない親父が全員雪を見て水をうったようにしずかになった

だろうな当然の反応だ

「ビールと焼き鳥盛り合わせでいいかな」

「良くわからないのでお任せします」

「おう親父焼き鳥盛り合わせと中ナマ二人前」

「あいよぉ」

雪はピアスが恐ろしく気に入ったらしく俺のピアスを見た後自分のピアスをさわりにこにこしている

さっきから何回その動作を繰り返しているかわからない、まっ俺もガラスが有るたび見ていたけど

「へい、お待ち」

ビールと焼き鳥が来た