ほんとに行くかな
こいつ

「でっ話ってなんだよ」

いつになく神妙な顔で

「浮気がバレタ」

言いにくそうに健二は言った

「だって、この間・・うまく・・・」

「あれはお前のおかげでばれなかったよ、あんときは世話になったな」

って事は別の話なのか
忙しいやつだな

「相手は誰だよ?」

泣きそうな顔してる健二
に聞いた

「実は・・・複数」

複数って事はどういう事だ
数人って事だよな

「俺が知ってる人もいるのか?」

なんとなく気になって聞いた

「たぶん一人だけ」

多分ってなんだよ

「俺の秘書の・・・・・・」

「佐々木さんか?」

「うん」

なんて馬鹿なやつなんだ
自分の秘書に手を出すなんて

ばれるに決まってるじゃないか

「しかしなんて事・・・・佐々木さんからばれたのか?」

「最初はそうかな、女房に対抗意識を出してきたっ言うか、なんか焼き餅を焼き始めたって感じで」

もろパターンの展開
になった訳か

「感じでどーなったの?」

「いや奥さんと週何回するんだとか、どんな事するんだとか、他にも色々正直、俺いやになって別れる方向に持って行ったんだよ」

それは確かにいやだな
身から出たサビとはいえ

「そー簡単にはいかないだろ?そこまでドロドロすると」

愛してるにして
金目当てにしても
今はなれるはずが無い

「あーだから俺も奮発して、彼女が趣味でやってるブリザードフラワーっのか?今はやりの枯れない生花ってやつその教室を出してやるって言ったのよ、
それが夢だとか言っていたから、そしたらなんて言ったと思う、私はそんな安い女じゃ無いってぬかしやがった」

目的は金だったか
めんどくさい女に手
だしたもんだな

でも待てよ、奥さんに
ばらしたら金ずるが無くなる
んだしばらすはず無いよな
脅しはするだろうけど