何処まで本気か分からなかったが伊藤を震えさせるには十分だった


万が一にでも発覚したら一族全ての恥になる佐伯や笹島と違い伊藤は地位と名誉

に貪欲だった、発覚して生き恥さらすぐらいなら殺された方がましだった


必ず坂本が納得する落とし前をつける事を約束し伊藤は今回の絵を書いた


長年3人で悪事を働いたのでそれぞれの性格はつかんでいた


佐伯はすぐ落とせるだろうが問題は笹島だ慎重にやらないと坂本と繋がっている事


じたいばれる可能性がある


慎重にかつ迅速に計画を立てる必要が有った


伊藤が数日寝ずにねった計画だったのだ


「では盃をおろす日取りを決めてもよろしいかな」

坂本がニヤニヤしながら言った

「ああ、盃だけの話じゃ不自然だ持参金として10億払わせよう」

伊藤がいまいましい顔を見せないようにして言った


「いいでしょう5億づづ山分けです」