「やあ伊藤さん、どうです具合は」


でっぷりした初老の男が見るからに高そうな大きな机の後ろに座っていた


坂本だ


「うまくいったよ、あの二人は間違いなく舎弟になるよ」


目の前にあるこれも高そうなソファーに腰をおろした伊藤が言った


「私も安心しましたよ、もし失敗したら大変な事になったでしょからな」

伊藤と坂本はグルだった、もちろん最初からでは無いが


自分の息子の不祥事にさすがにマズイと思った伊藤は発覚後

すぐに坂本の所へ詫びを入れに行った

鬼の形相で坂本は伊藤を睨み付けた、あまりの迫力に伊藤は後ずさりしながら


とにかく詫びを入れた

当人がすでに死んでいるので怒りの矛先は伊藤本人に向けられた


坂本は、もう年で先が無いから引退して各ほうめんに全てを告白して

お前らを道連れに自首すると言い出した