ピアスを買った店の前で立ち止まった

「この店」

「そうボッタクで手品好きのじいさんの店だよ」

「一義さんったら」

目の前であんな物見せられたんだ、信じるしか無いけど私の経験がそれを拒否していた雪に内緒であれから何度か足を運んでいた



「店は閉店したんだけどね、お得意様だけにオーダーメイドでアクセサリーを作る事にし

たんだってさ。安達の餞別を頼んでおいたんだ」

「こんちわ」

「あっ内田様、出来ておりますよ、今日は奥さんもご一緒で」

雪はこれ以上できないと言うほどの至福の笑顔ではいと答えた

「いくらですか?」

「そうですなぁ、夢ある若者のかどでの品ですので10万円ほどいただきましょうか」

「10万ってじいさんプラチナで頼んだんだぜ、材料代だけで10万以上するだろちゃんと商売してよ」

「ほっほっほっ 年寄りですからあの世には銭は持っていけませんよ商売する気は無いもんですから、いいのです気に入らない物は造りませんから」


「あっそうそう内田様は近いうちもう一度くる事になるでしょうから予約いれておきますよ」