思わず、カッと頬が熱くなった。
それに反応したように、綾月がパッと視線を逸らす。
「あ、いや、本当は絶叫系苦手なのに、必死で隠して我慢してるのが……さ」
“かわいい”なんて言われ慣れていなくて、過剰に反応してしまった。
そんな反応をされると思っていなかっただろう綾月に、気まずい思いをさせてしまってる。
「えっ、と……私が絶叫系苦手って気付いてたんだ」
平静さを戻して話を続けると、綾月は視線を私に戻した。
「まぁな。俺は雪瀬にちゃんと言ってほしかったけど」
「…………ごめん」
「はは、いいよ。俺に気遣ってくれたんだろ?」
そういうとこ変わんねーよな、と笑う。
綾月の方こそ、そういう優しいところ変わらない。
明るいところも、人懐っこいところも。
男女関係なく、こんな風に遊べるところも。
“そうだ! このまま二人で観覧車乗らねぇ?”
ふと、中学の頃の情景がよぎって、ほんのり甘酸っぱい何かが鼻腔をかすめた気がした。
それに反応したように、綾月がパッと視線を逸らす。
「あ、いや、本当は絶叫系苦手なのに、必死で隠して我慢してるのが……さ」
“かわいい”なんて言われ慣れていなくて、過剰に反応してしまった。
そんな反応をされると思っていなかっただろう綾月に、気まずい思いをさせてしまってる。
「えっ、と……私が絶叫系苦手って気付いてたんだ」
平静さを戻して話を続けると、綾月は視線を私に戻した。
「まぁな。俺は雪瀬にちゃんと言ってほしかったけど」
「…………ごめん」
「はは、いいよ。俺に気遣ってくれたんだろ?」
そういうとこ変わんねーよな、と笑う。
綾月の方こそ、そういう優しいところ変わらない。
明るいところも、人懐っこいところも。
男女関係なく、こんな風に遊べるところも。
“そうだ! このまま二人で観覧車乗らねぇ?”
ふと、中学の頃の情景がよぎって、ほんのり甘酸っぱい何かが鼻腔をかすめた気がした。