────……
「うー、なんか胃がムカムカする……」
「紫映……お酒飲んでないのに、なんで二日酔いみたいになってんの?」
翌日の朝。
荷物も散らかったままの女子部屋に乱雑に敷かれた布団から体を起こし、胸元を抑える。
「もしかして紫映ちゃんも飲んだー? 私も頭痛いわ……」
のそのそと起き上がる先輩達を見回して、昨日は大変だったなぁと思い返した。
昨日、宿舎に着いたのは夜八時。
部屋に入るなり、お酒に酔った先輩達が次々と「気持ち悪い」と訴え吐き戻していった。
それをお酒の入っていない後輩達と私で片付けて、はしゃぐ先輩達を避けながら布団を敷いて、何とか眠りにつけたのが深夜。
去年もこんな感じだったから、ある程度想定はしていたけれど。案の定、先輩達は昨日のことを覚えていないらしい。
「たぶん……綾月に貰った焼肉味のチョコのせいかな」
「え、何それ。気持ち悪い」
だよねー、と笑うと、香恋が、ふふ、と笑った。
「やっぱ綾月くん誘って良かった」
そう言って立ち上がる。
「朝風呂いこーよ。汗ベタベタ」
Tシャツの胸元を掴んで風を送る香恋を見ながら、「うん」と頷いて立ち上がった。
昨日はお風呂にも入ってないし、夕食も食べてない。
「お腹も空いてきたなー」
「えー、胃ムカムカするんじゃなかったの?」
「もう大丈夫」
そんな他愛ない話をしながら部屋を出た。
「うー、なんか胃がムカムカする……」
「紫映……お酒飲んでないのに、なんで二日酔いみたいになってんの?」
翌日の朝。
荷物も散らかったままの女子部屋に乱雑に敷かれた布団から体を起こし、胸元を抑える。
「もしかして紫映ちゃんも飲んだー? 私も頭痛いわ……」
のそのそと起き上がる先輩達を見回して、昨日は大変だったなぁと思い返した。
昨日、宿舎に着いたのは夜八時。
部屋に入るなり、お酒に酔った先輩達が次々と「気持ち悪い」と訴え吐き戻していった。
それをお酒の入っていない後輩達と私で片付けて、はしゃぐ先輩達を避けながら布団を敷いて、何とか眠りにつけたのが深夜。
去年もこんな感じだったから、ある程度想定はしていたけれど。案の定、先輩達は昨日のことを覚えていないらしい。
「たぶん……綾月に貰った焼肉味のチョコのせいかな」
「え、何それ。気持ち悪い」
だよねー、と笑うと、香恋が、ふふ、と笑った。
「やっぱ綾月くん誘って良かった」
そう言って立ち上がる。
「朝風呂いこーよ。汗ベタベタ」
Tシャツの胸元を掴んで風を送る香恋を見ながら、「うん」と頷いて立ち上がった。
昨日はお風呂にも入ってないし、夕食も食べてない。
「お腹も空いてきたなー」
「えー、胃ムカムカするんじゃなかったの?」
「もう大丈夫」
そんな他愛ない話をしながら部屋を出た。