キーンコーンカーンコーン
「間に合ったよね!?セーフセーフ!!」
「北島残念セーフじゃないぞ、遅刻なんて珍しいな。」
母が起こしてくれなかったからそのまま寝てたなんて言えない!絶対っ!!
「昨日、夜遅くまで3年生の内容予習していて……」
大嘘だ、こんなの、予習なんかこれっぽっちもしてない溜めていた録画消費してただけだけどね……
「そーかそーか!やっぱり北島は真面目だな!」
「ありがとうございます。」
あ、すいません、紹介が遅れました。高校3年(仮)真面目の北島花奈です。

(仮)真面目って知ってますか?まぁ、知ってる人はあんまりいなさそうなので、少し説明します。(仮)真面目というのは単刀直入に言うと真面目でも何でもない奴が真面目ぶる事です。それが私なのです。
(仮)真面目をはじめたのは小3の時、アニメのキャラクターにいた真面目キャラに憧れた時からです。みんなから尊敬されて仕事もできて、とかっこよくて真似したのが始まりです。まぁ、ずっーーーと真面目というのも辛いので家族と親友の……

「今日も嘘大連発ね、真面目の花奈ちゃん」
「曜子………しっーーー!!誰かに聞かれたらどうすんの!?」
「大丈夫でしょ、多分誰も聞いてないわよ〜」
「はぁーー、気をつけてよねぇ、今さらバレたら尊敬も信頼も無くなっちゃうから」
「ハイハイ、了解でーす。」
曜子は私の裏の顔を知っている唯一の友逹、見てわかるように性格は適当でサバサバしているから口がうっかり滑らないように見てなくちゃいけない…。
「北島ーー、次の授業で使う器具美術室から持ってきてくれーー!」
「あ、分かりました。んじゃ、行ってくるねー」
「お疲れちゃんでーす、委員長〜」