「風花っ!?」


突然誰かが私の名前を呼んだ。


徹さん?


それは徹さんの声のように聞こえたけれど...。


目の前にいたのは弘くんだった。



「弘くん...どうして?」

「聞きたいのはこっちだよ。こんな所でどうしたんだよ?おまけにずぶ濡れじゃないか」

「...別に」

「別にって...。俺の家ここから近いから取りあえず行こう」

「...平気」

「平気なわけないだろっ」