「お前、大丈夫?なんかあった?」
私の気持ちは健くんのその一言に緩んだ。
涙が止まらなくて、今まで我慢した涙が一気に出た気がした。そんな私の肩に手を置いて黙ってずっと隣にいてくれた健くん。
事情を全部話してすごく楽になった。
特別な解決法なんて教えてもらえなくても、健くんにが優しい目で私を見て話を聞いてくれたことが嬉しかったんだ。
今の学校にいる理由が健くんに全てあるわけじゃないよ?
学費は少し安いし、家からも近いし、、
でも健くんがいるってことは私の中で大きな居場所になってる。

「…なんだよ。黙るなよ。なんか、言った俺が恥ずかしいじゃんかよ。」
「あ、、ごめんごめん。ほ、ほら!帰ろ!」
「どっか寄り道しよーーよ?」
「ええ、どこにする??」
健くん、ありがとう。