うわぁ、すっごい人がいる…
また緊張してきた、、「ふぅー…」
「え?お前まさか緊張してんの?だっさ笑」
「う、うるさいなぁ…そうゆう健くんは?」
「え、おれ?俺は可愛い子いないか見てる」
はあ、呆れた。
出席番号が近い私たちはいつも隣。
安心するけど、健くんってば緊張してないなんて、私が変なのかな?
トントン
「ひぇっ?!」
「ふっ、なにその反応。あたま。さくら。」
「え、ぇ?!頭?さくら??」
そうやって声をかけてきたのは、隣のイケメンくん。背が高くて真面目そうな男の子。
「はあ、もぅ、、ほら。」
そう言って差し出された手の上には桜。
あ、頭についてたってことか。
「あ、ありがとう?ございます。」

「チッ。なに顔赤くなってんだよ。」
「健くんうるさい!!」
『では、これより第69回佐倉高校入学式を始めます。きりつ、れい。』
そうして、私たちの青春が幕を開けた。