桜がひらひら舞う。
私は、そんな美しい光景に目もくれず胸の高鳴りを抑えるのに必死だった。
そんな私、山崎ハル、15歳
今日でなんと、なんと、華の女子高生になりました。
ドンッ「おっはよ~ハル!ってお前、制服似合わなさ過ぎっつーの」
「はっは?!ほんとに?!似合ってないとか恥ずかしすぎるよ~…」
「ふっ、お前ってやつは、ほら行くぞ!」
「え、あ、ちょっちょっと!!」
そうやっていつも私のことをおもちゃみたいに振り回す幼馴染、山倉健。
正直言うと、健くんがいるっていう安心感は私の中ですごく大きいんだ。
こんな時間が続けばいいのに。そう思ってた。