今までどんな会社にも選ばれなかった私が、こんな所で選ばれるはずがない。



しかも…



「美人ばっか…」



服の指定はないと書いてあったけど、まさかパーティ衣装が正解だったとは…



私なんていつもより少し清楚感出しただけの貧乏人コーデ。



ジロジロと見下される視線が痛い。



帰りたい、今はそれ一心だった。



「三葉さん、三葉 結衣さん、お入りください」



1つの部屋から名前を呼ばれ、ビクゥ!と体が跳ねた。