「結衣ー?そろそろ飯になんぞー」



せっせと掃除を続けていると、脱衣所の方から声がした。



「あ、はい!今行きます!」



「さみーから早く終わりにしちゃえよー」



いつも通りの幹也さん。



きっと私が思ってる以上に幹也さんは強い人だ。



幹也さんはそれだけを言うと行ってしまった。



腕時計を確認すると19時10分前。



あと少しで終わりだし、もう少しやっちゃおう



かじかんだ手に力を入れ直しタイルをこする。