自分が心底めんどくさい。



「ごちそうさま」



私の横を素通りして、蒼さんは食堂を出て行った。



「ほんと…腹立つ奴」



幹也さんが隣で呟く。



その目は、もういなくなった蒼さんの席を見つめていた。



___________________



「ちょ、結衣さん寒い!」



「へ…?」



悠くんの大声で我に返った。