「何回やってもどうせ「これ勝ったら話してもらうからな」



ボソッと呟いた幹也さんの言葉に振り向いたとき、もうゲームは始まろうとしていて。



「幹也さん今なんて「ほらほら、よそ見してると負けるぞ〜」



幹也さんの本気度がまるで違う。



「ちょ、幹也さん待っ…」



「はい終了〜」



あっという間に決着がついてしまった。



ポカン、と呆気にとられる。



「い、今までのは手加減してたんですか…?」



「してねーよ!…調子狂ってんのは結衣の方なんじゃねーの?」