郁人さんからの言葉に、今度は嬉しくて言葉が出てこない。



「郁人まで…バッカじゃないの…!?」



詩織さんは涙混じりにそう言うと



「もうこんな所いられない。失礼させて頂きます…!!」



走って食堂から出て行った。



「え、詩織さん…!」



「荷物でもまとめるんだろ。ほっといていいよ」



焦って追いかけようとする私に蒼さんが首を振る。



そんな薄情な…